続成作用と変成作用の違い

固体地球分野

皆さんこんにちは! 今回は続成作用と変成作用の違いを解説します。

これらの言葉は字面が似ていることから混同してしまうことがあるので、今回はそれぞれの作用の特徴を解説します。

続成作用と変成作用の違い

続成作用

砂岩や泥岩などの堆積岩を作る作用

変成作用

結晶片岩や片麻岩などの変成岩を作る作用

長瀞の岩畳 結晶片岩です

簡単に言えば以上のようです! どちらも岩石を作る作用であると言えます。

岩石はマグマから出来るイメージを持っている方もいますが、実際は他にも様々な出来方があります。マグマからできる岩石は火成岩と呼ばれる岩石で、堆積岩、変成岩とは異なります!

続成作用とは

ここでは続成作用が実際どのようなものなのか解説します。

積もった砂や泥などの粒子は自らの重さで圧縮され、密な状態になります。これを圧密作用と言います。

次に粒子間にあった水に含まれる物質が、結晶化し、それが粒子同士を繋ぎます。これを膠結(こうけつ)作用と言います。

以上の圧密作用→膠結作用によって堆積物が堆積岩になる作用続成作用というのです。

変成作用とは

ここでは変成作用が実際どのようなものなのか解説します。

変成作用は岩石が圧力や温度の変化を受けることによって、最初の岩石の組織が変化する作用のことです。

ここで注意すべきこととして、岩石が融解せずに組織が変化しているということです。この点をよく間違えやすいので注意です。

変成作用にはプレート沈み込み帯の地下などの圧力が高く温度が低い場所で起きる低温高圧型広域変性作用と火山付近などの圧力が低く温度が高い場所で起きる高温低圧型広域変成作用貫入したマグマ周辺で見られる接触変成作用があります。

低温高圧型変成作用では結晶片岩(露天風呂の緑や赤の岩はだいたいこれ)や片麻岩などが

高温低圧型変成作用ではホルンフェルスや結晶質石灰岩(大理石)などができます。

なお、ここで低温や低圧などと言っていますが、これは比較的低温だったり低圧なわけで、冷たいなどというわけではありません。

また、マイナーなものだと隕石の衝突による衝撃変成作用もあります。これによってシャッターコーンと呼ばれる岩石などができますが、高校地学の範囲外です。

以上が続成作用と変成作用の違いです。分かっていただけたでしょうか?

質問等ありましたらコメントもしくはTwitter(@pikapikapikaia)の方でどうぞ!

それではまた~!

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